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毒親からの解毒日記

自己中心的で「暴力はしつけ」タイプの父、浪費家で「私は悪くないわ、気が付かなかっただけ」タイプの母に育てられ、子持ちになって初めて自分の中にあった親からの毒に気が付いたアラサー女の独白です。

蝕まれた子ども

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1. 無題

かわいそうに。

Re:無題

>かわいそうに。

弟が生まれて母親が自分に目を向けてくれなくなってのストレスでやっているのか、母親のほうもそんな子供を手あましして放置しているのか。
普段から兄の子の方はいらない子扱いなのか。ちょっとわかりませんが、やりきれない光景でした。

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蝕まれた子ども

先日、子供と夫と少し離れたところにある大きな公園に遊びに行った。
かなり天気のいい日だったので、ほかにもたくさんの親子連れがおり、思い思いに遊びまわっている。
私は小さいころ、こういう公園や遊具があって遊べるようなところに連れてきてもらったことがないから、夫が普通にこういうところに子供を連れて遊んでくれることに感動する。
そして、ほかの多くの家族が普通にそれをやっているということにも。

ヨウはまだ2歳になったばかりで、白いバルーンの上でヨタヨタと飛び跳ねる。トランポリンや、ジャンプするような遊びが大好き。
ほかにも子供たちが入れ代わり立ち代わりやってきて、ぽんぽんとジャンプしていく。ヨウはその振動に翻弄されながらも、バルーンの上のでっぱりの頂点に立って嬉しそうにこちらを見る。
すると、どこからか黒い帽子をかぶった男の子がさっと現れて、ヨウのことを突き飛ばした。
体が揺れてぶつかった、というのではなく、ちゃんと両手でヨウの体を押し、でっぱりから突き落としたのだ。
ちょっとびっくりした。その子は5歳くらいだろうか。バルーンの上だから、ヨウはけがはしなかったが、突然のことで呆然としていた。
男の子は、さっとバルーンを駆け下りて離れた。ヨウはよろよろと立ち上がり、また頂点を目指す。
やっとまた頂点に立ち、ニコニコするヨウ。すると、また猛然と黒い帽子の男の子が駆け上がってきて、またしてもドンとヨウを突き落とした。
今回はかなり勢いをつけてのものだったので、ヨウはバルーンの上に軽くバウンドし、さすがに泣き出した。
私も驚いてヨウを抱き上げに行き、一緒にバルーンを転げ落ちた。
とっさにその帽子の子の親を探したが、それらしい人がいない。
ヨウが落ち着くまでの間、その子を観察してみると、やはり付近に親がいない。
バルーンの周辺をぐるぐると回り、自分より小さい子がバルーンの上に上ると、ものすごい勢いで駆け上がって突き飛ばすのを繰り返しているようだ。
ついに突き飛ばされた女の子の母親が怒り、「ちょっと!何やってんの!あんたのお母さんどこ!」と男の子に怒鳴ると、男の子はバルーンの近くから離れていった。
その怒ったお母さんは友人と来ていたらしく、隣の女性に「さっきからあの子、ずっとあんなことしてる。母親も何やってんだか」と言った。

私も夫とヨウといくつもいろいろな公園に行っていたが、ああもあからさまに他害する子供を初めて見た。ヨウにけががなかったからよいものの、冗談ではない。
それから遊ぶ場所を変えてからも少しその男の子に注意していた。
すると、またその子を見つけた。髪の長い、ヨウと同じか少し上くらいの男の子を連れた女性について歩いている。黒い帽子の子の弟だろうか。女性がかなりすたすたと足早に歩くので、男の子は駆け気味。
女性は右手で弟の方と手をつないでいて、帽子の子は左手をつなごうと何度も手を伸ばす。
女性は帽子の子に一瞥もくれることなく、手を振り払いながら歩き続ける。

なんというか、怖い光景だった。

帽子の子がどんなに傷ついているか、私にはわかった。そして、なぜ彼がほかの子に危害を加えるのかも。
虐待というほどではない状態なんだろうが、彼の心はそれと同じくらいに傷ついている。あの母親の差別を止める手段はない。
あの男の子は間違いなくある程度歪むだろう。その歪みがどんな方向になるのかはわからないにしろ、明るい、希望が持てるような将来を歩むのはよほどの本人の強さや運がない限り難しいということは、アダルトチャイルドの私がよく知っている。
目の前で一人の男の子が歪められている状態を見てしまうというのは、本当にぞっとする光景だった。

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1. 無題

かわいそうに。

Re:無題

>かわいそうに。

弟が生まれて母親が自分に目を向けてくれなくなってのストレスでやっているのか、母親のほうもそんな子供を手あましして放置しているのか。
普段から兄の子の方はいらない子扱いなのか。ちょっとわかりませんが、やりきれない光景でした。

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