忍者ブログ

毒親からの解毒日記

自己中心的で「暴力はしつけ」タイプの父、浪費家で「私は悪くないわ、気が付かなかっただけ」タイプの母に育てられ、子持ちになって初めて自分の中にあった親からの毒に気が付いたアラサー女の独白です。

こどものもの

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

1. 無題

小学四年生のトリちゃんへ

先生に、自転車持ってこれる?と聞かれて、はっきりと正直に、持ってこれます!と答えて、とっても偉かったよ。
先生は、すごく助かったと思う。
わたしが、トリちゃんのお母さんなら、とても誇らしいと思うよ。

Re:無題

>小学四年生のトリちゃんへ
>
>先生に、自転車持ってこれる?と聞かれて、はっきりと正直に、持ってこれます!と答えて、とっても偉かったよ。
>先生は、すごく助かったと思う。
>わたしが、トリちゃんのお母さんなら、とても誇らしいと思うよ。

ほんと、正直者でしたよね。あの両親に育てられて(育てられてないけど)よく道徳感やら、正直に話すことの大切さやらを身に着けたものだと我ながら思います。
日本の教育はクソみたいに言われることも多いですが、やはり私のモラルの骨子は学校教育によって培われたと思うので、学校って素晴らしいなと思います。

ただいまコメントを受けつけておりません。

こどものもの

子供がもうそろそろ三輪車に乗ってもおかしくないくらいに動けるようになった。
クリスマスに三輪車を買ってやるか考えたが、雪のある時期に買ってあげても何なので、何か他のものにしよう。
子供用の三輪車や自転車をトイザらスで眺めていて、ふと子供のころのことがよみがえった。

私の通っていた小学校では、年に一度、「道路講習会」があった。1年生から3年生までは、道路の安全な交通などを校庭に石灰で描かれた横断歩道で実演。4年生以上は、各学年で学校に家が近い子が自分の自転車を持ってきて、所有者だけが実演し、他の子供たちはそれを見て習う。私の家は学校から歩いて3分というところにあり、当然担任の先生から「トリちゃん、自転車持ってる?」と声がかかった。
私は自転車を持っていた。当然、姉のおさがり。
後輪のブレーキが壊れていてきかず、ベルもなくなって、タイヤの空気も抜け、スタンドも曲がって用をなさず、こぐたびにタイヤのフレームが地面をこすってペコンペコンという、錆びだらけのピンクの自転車だった。左側のペダルは、プラスチックの足受けがなくなっていた。
父も母も、自転車が壊れていることを知っていた。というのも、姉の自転車をあてがわれてから、私は「道路講習会」においてちゃんと4年生以上の人たちが行う自転車の点検を見ており、自分でも家でやってみたからだ。私はブレーキが壊れていることと、ベルがないこと、タイヤが指で押すまでもなくペチャンコなこと、スタンドで自転車を保持できないことを点検により認識し、家族そろった夕食の席でそれを口から出したからだ。すると父も母も、口をそろえて「大丈夫大丈夫。心配ないから」と言った。私はそれを聞いて、そうか、大丈夫なのか、父も母も二人とも大丈夫というんだから、きっとブレーキも前輪のブレーキが後輪のブレーキを補うくらいちゃんとしたものなんだ、ベルがなくなっているのも、ベルがなくても大きな問題ではないんだ、タイヤがぺちゃんこなのも、そうなっていても平気で走れるタイヤなんだ、と思った、というか、無理やりそう思って納得した。心の中では「点検項目にあるものは、全部ちゃんとしていないとだめなんじゃないかな?」と思っていたが、何しろ両親ともに、大丈夫!と太鼓判を押すので、「点検で不備が見つかっても、大丈夫」ということに納得するしかなかった。
そこで、担任からの「自転車持ってる?」の問いに、「持っています!」と答えた。
当然、担任からは「持ってこれるかな?」と続いた。私は自信満々に、「持ってこれます!」と言った。

その夜、母に「明日の自転車講習会で、自転車持ってきてって言われたんだ」と言うと、母は血相を変えて「まさか、もってくって言ってないよね?」と言った。
私は母の突然の反応に驚きつつ、「持っていくって言ったよ?自転車はあるし、学校から私のうち、一番近いんだよ?」と言うと、母は「ばか!自転車なんか持ってないってなんで言わないの!ああ、大変なことになった」と狼狽し、夕食後、8時近くになっていたにも関わらず、私と近所の自転車屋に行って、私の好みも何も加味せず、赤い子供用の自転車を買った。
そして母は、「明日はこれを持っていくんだよ!ああ、なんでこんな急に…あんたのせいで…ママ疲れてるのに…」と、ひどく落胆した様子を見せた。私は、急に購入された私専用の新しい自転車に、多少の嬉しさと、多大な罪悪感を持った。翌日はその自転車を持っていき、当然ブレーキもタイヤもベルも問題なく、講習会は何事もなく終わった。

小さいころ、母に急に自転車を買わせてしまったという思いの方が強かった中にも、「自転車を持っていないと嘘をつかなかったことを責めた母はおかしい」という思いが残っていた。
大人になってみると、もっといろいろなことが見えてくる。
私が与えられていた、ブレーキ、タイヤ、ベル、スタンドに問題のあった、ペダルすら片方なかったまるでゴミのような子供用の自転車が、子供が乗るべき安全基準を当然満たしていないことに、母は気づいていたのだ。いつブレーキが満足にきかずに車に轢かれるか、いつフレームが割れて大けがをするか、いつ自転車がこけてほかのものを傷つけるかわからない状態にあることを理解していたのに、たった一万数千円を惜しんで子供の命を危険に晒し続け、それが学校にばれそうになったからいきなり取り繕ったのだ。

子供用の自転車売り場を見ると、だから胸が痛む。

拍手[1回]

PR

コメント

1. 無題

小学四年生のトリちゃんへ

先生に、自転車持ってこれる?と聞かれて、はっきりと正直に、持ってこれます!と答えて、とっても偉かったよ。
先生は、すごく助かったと思う。
わたしが、トリちゃんのお母さんなら、とても誇らしいと思うよ。

Re:無題

>小学四年生のトリちゃんへ
>
>先生に、自転車持ってこれる?と聞かれて、はっきりと正直に、持ってこれます!と答えて、とっても偉かったよ。
>先生は、すごく助かったと思う。
>わたしが、トリちゃんのお母さんなら、とても誇らしいと思うよ。

ほんと、正直者でしたよね。あの両親に育てられて(育てられてないけど)よく道徳感やら、正直に話すことの大切さやらを身に着けたものだと我ながら思います。
日本の教育はクソみたいに言われることも多いですが、やはり私のモラルの骨子は学校教育によって培われたと思うので、学校って素晴らしいなと思います。

プロフィール

HN:
トリ
性別:
女性

P R

最新コメント

[11/29 NONAME]
[01/09 k]
[01/09 k]
[01/07 k]
[01/07 k]

ブログ内検索

忍者カウンター