忍者ブログ

毒親からの解毒日記

自己中心的で「暴力はしつけ」タイプの父、浪費家で「私は悪くないわ、気が付かなかっただけ」タイプの母に育てられ、子持ちになって初めて自分の中にあった親からの毒に気が付いたアラサー女の独白です。

鼻のかみ方

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

鼻のかみ方

1歳息子、ヨウが、先週から風邪をひいている。
熱は一日しか出なかったのだが、鼻水がひどく、まだ少し色のついた鼻水なので、子育て支援センターには連れて行かないでいる。
鼻づまりで口で息をしているような状態だったので、頻繁に鼻吸いで鼻水をすすってやるが、本当に苦しい時以外は本人が嫌がって逃げるので、ハナタレで走り回っている状態。
追いかけまわしながら鼻水を拭いていると、自分が小さいころのことを思い出した。
保育園に入っているときなので、3,4歳のことだと思う。私は鼻をかむというのができず、いつも鼻水をすすりあげていた。家の中で鼻をかむ人もいなかったし、私がどんなに鼻水を垂れ流していても、誰も何もしなかったからだ。
ある日、あまりに鼻水がひどいので、保育士さんが私に鼻をかむよう、ティッシュを鼻にあて、「トリちゃん、おはなかみなさい」と言った。私は「鼻をかむ」というのがどうやるのかちっともわからなかった。「ふんってするの」と言われ、ふん!と言ったが、そうじゃないそうじゃない、と言われる。「鼻から思いっきり息を出してごらん」と言われたので、言われた通り渾身の力で鼻から空気を出した。鼻は通ったが、耳がぎゅっとなって痛くなって、私は泣いた。
「鼻をかむときは片方ずつかむんだよ、こまくがやぶれちゃうってママが言ってたよ」と、それを見ていた同じ保育園の園児に言われた。
その日、そのあと数回保育士さんに促されて鼻をかみ、交互に片方の鼻の穴を抑えて鼻から息を吐けばいいと学習した。
母が迎えに来た時、保育士さんは、母に私の鼻かみのことについて話した。トリちゃん、鼻がうまくかめなくて、かなり耳に負担がかかったと思うので、心配です、というようなことを言ったと思う。すると母は、「この子、鼻をかむのが下手で」と言った。
私はびっくりした。鼻をかむということを一度も教えられておらず、やったこともないんだから、母は私が鼻をかむのが上手か下手か知るわけがないのに、なんでそんなこと言うんだろう?
みんないきなり上手になるのかな?みんな自然に鼻をかむというのがわかるんだろうか?私だけがそれに気が付かず、できないままになってしまったんだろうか?

今思うと、母はつくづくそういう「家庭で教えられるべき小さなこと」を教えないで、子供が「勝手にできるようになっている」のを期待していたと思う。
靴の左右もそう。箸の持ち方もそう。鼻のかみ方もそう。人からものをもらわない、ということもそう。歯を磨くのもそう。成長したら、つまり生まれてから時間さえたてば、勝手にできるようになると思っている。子供が言葉を覚えるのと同じように。
でも、生活習慣というのはやはり、ある程度手本を見せたり、教えたりしないと身につくものではない。それを一切理解していなかったのだと思う。だから、他の人に指摘されると、「身に着けていないこの子が悪い」と責任を子供に押し付ける。子供はそのたびに自分を責めて傷ついていく。ひどいことだ。

私は子どもが理解できるようになったら、鼻のかみ方も、歯磨きのやり方と重要性も(もう歯磨き自体はさせている)、お箸の持ち方も、靴の左右やマナーも、きちんと説明して習慣づけようと思う。そしてそれらを子供が身に着けていなかったら、自分の教え方が悪かった、と反省できる親になる。

拍手[2回]

PR

コメント

プロフィール

HN:
トリ
性別:
女性

P R

最新コメント

[11/29 NONAME]
[01/09 k]
[01/09 k]
[01/07 k]
[01/07 k]

ブログ内検索

忍者カウンター