次の目標は、ついに「人生のゴールを考える」こと。
人生に変化はつきもの。好むと好まざるとにかかわらず、人生は流転する。
その流転を自分にとってよりよい方向に向かせることが、運命であったり、変えられない他者がいる中でできることだから、そのためにどうしていきたいのかを考える。
人生に明確なビジョンがないと、周りの人の都合や、その時のもののはずみで、自分の意志を明らかにしないままに流されて、思ってもいないようなところにたどりついてしまう。そうならないようにする。
ただし、人生のゴールは人に言わないこと。口に出すと、「そんなのは無理」「できるはずがない」と否定的な言葉をかけてくる人がいて、意気をくじかれてしまう（うちの母がよい例。床屋、花屋、お嫁さん、公務員、看護師、漫画家、イラストレーター、童話作家、全部の芽を母に摘まれた）。
まず、段階的に何を自分が求めているのかを考えてみる。

1. 一番自分の生活の中で大切だと思うものはなんですか。少なくとも3つ挙げてみましょう。
・子ども
・夫
・猫
・自分の考えを文章化すること

2. もしどこかから、何億円というお金がもらえて、お金の心配がなくなったら何をしたいですか。
・海外旅行
・理想的な自宅の建築
・以前私が書いた小説を製本する

3. もし今の命が一年しかもたないとしたら何をしますか。
・時間が許す限りずっと子供と一緒にいる。
・子どもの将来の誕生日に向けてビデオレターを作る。
・自分の葬儀の手配をする。
・棺に一緒に入れてほしいものを選ぶ。
・棺桶を手作りする。

4. 今までの人生の中で、自分が大切で、重要な人であると感じるような出来事や活動はなんだったでしょうか。どんなに小さいことでも構いません。
・子どもを産んだこと
・友達と海外旅行に行ったとき、空港でトラブルがあったが、私は友人たちの分も含めてトラブルに対処できると思ったこと。
・職場で、本来なら責任者のみ出席するパーティに、相手先の指名で私を呼んでもらったこと。

5. いつもやりたいと思っていたけれど、失敗することが怖くてできなかったことは何ですか。
・自作のイラストや小説などをコンクールや発表会に出すこと。
・資格の取得。

6. もし、すべて必要な条件や能力があったら何をしたいですか。
・自作のイラストつきの小説を書いて出版する。

　ここまでの段階で、クエスチョンに対して何度も回答の中に現れるキーワードが発見できるはず。私の場合は、自作のイラストや小説などの創作とその発表というのが散見される。
もし書いてきた回答の中で、一度しか出てこなくても、自分の中でピンと来たものがあるはず。

7. こうして出てきた目標を、次のスペースに書き、もし達成できたとき、どんな良いことがあるか書き出してみてください。
・イラスト付きの自作の小説を1冊でいいから製本する。また、何かのコンクールやコンテストがあったら応募する。
・もし達成できたら、自分の集大成が成立したような達成感を得ることができる。

8. 次にこのゴールに到達するにあたって、どんな障害や問題があるか書き出してください。
・時間がない。子供が小さいので、手を放すことができず、イラストを一枚描くにも半日以上はかかる。
・イラストを読み込んだり、製本するにあたって機材を揃える必要がある。

9. その問題や障害を取り除くためには、何が必要か、どんな知識、学歴、技術、組織、人材が必要か書き出してください。どこで助けが得られますか。
・時間が必要。ママが半日構ってあげられなくても、子供が気にしなくなるくらいまで成長してほしい。
・製本技術。これは自費出版を請け負っている出版社もあるので、お金にものを言わせればなんとかなると思われる。

10. その目的をどのように達成したらよいかステップを書き出してください。どんなステップを優先しますか。いつまでに何をしたらいいですか。
・子供に愛情をかけて育てること。十分に愛情をかけて育てれば、自信満々にママから離れていくことができる。10歳くらいまで目標。
・イラストを描く。一年くらいかければなんとかなると思われるので、子供から手が離れたら仕事の休みの日などを利用して作成。

さて、ここまでで一応のゴールとそれに向けたステップは完成していることになる。
私の目標の場合、イラストレーションの技術はすでに自分が満足する程度にはあり、小説も完成しているので、この程度になったが、きっと資格を取って特定の職業につくとか、理想的な友人や夫を持つとかいうことをゴールに据えるとなかなかたくさん記入することがあるのだろうと思う。