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毒親からの解毒日記

自己中心的で「暴力はしつけ」タイプの父、浪費家で「私は悪くないわ、気が付かなかっただけ」タイプの母に育てられ、子持ちになって初めて自分の中にあった親からの毒に気が付いたアラサー女の独白です。

同級生からのセクハラ

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同級生からのセクハラ

先日の皿洗い瞑想中に思い出したのだが、そういえば私は同級生の男子から性的いたずらを受けたことがある。
このことについては、本当に誰にも話したことがない。
それをここで1記事にしようと思ったのは、たぶん、私のように、「誰にも言えなかった」という人がいるんじゃないかと思うし、なぜそれを口にできなかったのか自分でも客観的に考えてみたいと思ったからだ。

私は新聞委員をしており、新聞委員は男子1名、女子1名という構成だったので、パートナーの男子がいた。彼は文章を書くタイプではなかったのにどういうわけか新聞委員になったのだ。新聞委員というのは頭のおかしい教師が担任になる前までは、幽霊委員というか、文化祭の時に大きな壁新聞を一枚作ればいいという程度の活動内容の委員だったので、何もしなくていいから、という理由で立候補したものと思われる。
かくいう私も、楽だからと思ってなってみたら、いきなり担任から「俺のクラスでは週に1枚作ってもらう」と言われてがっかりした口だ。
彼は新聞にかけては、予想通り一行も書かなかった。ネタも出さなかった。したがって私がネタをひねり出し、彼に取材を頼んで私がそれを文章に起こして新聞に仕立てていた。そのおかげで彼が書いた記事というのが紙面になく、頭のおかしい担任に殴られもした。
そしてまた、彼は同じ町内に住んでいた。私も彼もお互いの自宅を知っていた。
さて、でも、私は彼と全く親しくはなかった。
席も離れていたし(頭のおかしい担任は、2年間席替えをしなかった)、新聞を作るときの打ち合わせでも、彼はソワソワして「こんなことやってられっか」という雰囲気丸出しで、記事の内容を考えてほしいと振っても「俺わかんねえから」しか返ってこない。何らかの内容を設定し、締め切りまでに記事を書いてほしいと渡しても一文字も書かず、どうなってるのかと言っても臆面もなく真っ白な紙(新聞用紙の切り抜き)を返してくる。こっちは一週間で新聞を完成させなければならないという焦燥感でいっぱいなのに。私は結局、彼は基本的にいないものとして扱うことにした。本当に必要なことしか彼とはしゃべらなかった。取材のお願いも、週に一回、効いてほしいことを箇条書きしたものを渡して終わりだった。接触するとストレスだったからだ。
でも、ある時なぜか彼と二人で日直をしなければならない日があったのだ。
これは今思うと不思議なのだが、たぶん、日直は男女1名ずつ2名で行うという約束事があって、出席番号順に回していくと、男子の方が数が多いので出席番号がずれていったのだろう。
日直は、放課後に二人で教室の中を整理整頓し、翌日の時間割を教室内の時間割表に書き、学級日誌を書いて職員室に提出して最後に帰る。私は彼に時間割を書いてもらい、自分は学級日誌を記載していた。
日誌を記載していると、隣の席にその子が座った。一応日誌の進捗を気にしているのか?と思って、私は「かえっていいよ、私がこれ先生のところに出して行くから」というようなことを言ったと思う。でも彼は、そうはいかない、というようなことを言ってこちらにさっと手を伸ばしてきた。手は私の太ももにちょっと触れた。
私ははじめ、それをいやらしいものとは思わなかった。ただ、日誌に手を伸ばそうとして手がそれたのかなと思った。書いている途中だし、本当にいいから、と言って日誌の続きを書こうとすると、また手が伸びてきて、胸のあたりをかすめた。ちょっと!書いてるからさあ、と強めに言うと、今度はスカートごしに太ももというか、股間のあたりに手が伸びてきた。なんだか様子が変だ、と思った私は、終わったから、出しに行くからね、と言って席を立ち、足早に職員室に行って日誌を担任の机の上に置き、半ば駆けるようにして家に帰った。
帰路の最中、今日のはなんだったのか?と考えた。なんだか涙が出てきた。「変なところ触らないでよ」とも言えなかった自分が腹立たしかった。手を振り払ったり、もっと明確に自分が嫌だと思っていることを主張する方法があっただろうに、そういうことが全くできず、なんとなく事を荒立てずに流してしまったことが悔しかった。
何より悔しいのが、誰に訴えても、私がされたことを誰も本気にしないだろう、ということだった。
その男子生徒は、普段はバレー部に所属し、男子生徒の友人も普通におり、女子生徒とも普通に話している、一般的な男子だった。好きな女の子の噂はなかったが、私を好きだということも聞いたこともなかったし、むしろ私との関係の悪さが周知だった。私が今日、不当に体を触られたのだと誰かに言っても、その人は「たまたま手が当たっただけでは?」とか、「そんなつもりなかったんじゃないの」とか言うに決まっていると思った。こんな恥ずかしいことを、親に言っても親は私が汚れた事実を知るだけ(私の弱みを握らせるだけ)で、私を慰めたり守ってくれたりしないのもわかっていた。同じクラスの友達に話しても困惑させるだけだろうし、担任は男だし頭も狂っている。みんなの前で「トリさんがTくんから痴漢行為をされたそうです。Tくん、本当ですか?」なんてやりかねない。また、私の勘違いだったら?いや、座っている私に手を伸ばしてくる理由はないのだから。でも、もしかしたら…
私は悔し泣きしながら、口をふさいでおくことしかできなかった。
その後もその男子生徒とは新聞委員で何度か打ち合わせをしたが、絶対に二人きりにならないようにし、必要なことしか一切話さなかった。
いまだにこのことについては、私の親友も知らない。当時、私と同じ部活だったNちゃんとこの男子学生が十代でできちゃった結婚をしたということを成人式の時に聞いたので、地元の人には永遠に伏せられるだろう。

別に、本当に素肌を触られたわけでもないし、押さえつけられたわけでもない。
それでも、自分の意志に反して、性的な部位を触られたというただそれだけでかなり私としては傷ついたし苦しんだ。それ以上の目にあわされた人たちはもっとだろう。匿名のブログですら語れない思い出に違いない。
性的な被害にあった人が、「セカンドレイプが怖くて警察に行けない」というのがある。
それはただ、単純に「怖い・つらい思い出を思い出したくない、他人に知られたくない」というのもあるだろうが、性的なハラスメントをする人があまりにも一般的なまともな人であったり、身近な人であったりした場合、「誰からも信じてもらえないかもしれない」「自分のようなものの言うことを取り合ってくれる人はいないかも」「私の受け取り方が悪いのかも」と思うのではないか。

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