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毒親からの解毒日記

自己中心的で「暴力はしつけ」タイプの父、浪費家で「私は悪くないわ、気が付かなかっただけ」タイプの母に育てられ、子持ちになって初めて自分の中にあった親からの毒に気が付いたアラサー女の独白です。

正月を迎える・おせちの仕込み

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正月を迎える・おせちの仕込み

一昨年イノと結婚し、昨年初めて一緒に正月を迎えようというとき、おせちを自分で作ることにした。自分で作るのだから、おせちの中で自分が好きなものだけ好きなだけ作って食べることができる。
昨年作ったのは、紅白なます(簡単だしミネラル分補給に)、お煮しめ(好きだから。そしておかずとして適しているので)、くりきんとん(好きだから)、ぶりの照り焼き(息子と夫に出世してほしいから・タイが高いから)、だて巻き(だて巻きは本当はおいしいはずなのに、買ってきたものは甘すぎて吐きそうになるので自分で作ってみたかった)、お雑煮(夫の出身地風。しかし夫はそれと気づかず。使っていた肉の種類が違っていたらしい)。
黒豆は買ってきた。

ちなみに、母はお節は何も自作しない。恐らくどれ一つとっても、作り方も知らないと思う。
父と母は、私が物心ついたときにはもう正月は必ず父の実家で過ごすことになっていた。
そして、母はお客様前として、煮物を手伝うでも台所に立つでもなかった。私や姉を使って、「ほらほら、手伝ってきなさい」「食器を並べておきなさい」と言うだけだった。「だって、よそのおうちの台所をいじるのは…」というのがその理由で、私と姉は祖母や伯母と血がつながっているから台所を荒らしてもいい、という理論だった。
したがって、私が知っているおせち=祖母・伯母のおせちだった。
私が幼いころ、まだ祖父が生きていたころは、かなりの割合が手作りの品だった。
田作りも祖母がピーナツを割ってからめ、黒豆も何日も前から水につけ渋を抜きして作っていたようだ。餅も自宅でもち米を蒸して餅つき機でついており、祖母の作った小さな鏡餅が各部屋に飾られていた。
ただ、祖母のおせちには欠点があった。甘すぎるのだ。大正時代の生まれの人なので、砂糖がおもてなしというイメージが強いらしく、とにかく何にでも砂糖がドバドバ入っている。
祖母の作ったおせちを食べていると口の中が甘くなってきて、刺身を食べ食べなんとか食べきるという感じだった。私は寒天に溶き卵が金糸のように入っている「べっこう寒天」というのが本当に嫌いで、口に入れるとえづいてしまうくらいだったのだが、何しろ父が見ているので絶対にそんなそぶりを見せてはいけないと思い、こっそり息をとめて丸呑みしていた。
すると「あらあら、トリちゃんはそんなにこれが好きなの」とまた新たに盛りつけられ、半泣きで最後に丸呑みしたものだ。
後年、「食べきれないなら残してもいい」と祖父に言われ、そうなんだ!!とものすごいショックを受け、それ以来は全く手をつけなくなった。恐らく祖父は、私が嫌々無理して食べているのがわかったのだろう。

そんな思い出のあるおせち。昨年はそんなわけで、お砂糖を意識的にセーブし、冷蔵庫を駆使して腐る前に食べきった。だて巻きはイマイチだったが、他のものは今まで食べたお節の中で突出しておいしく、これで正月を過ごすことこそが幸せだと思った。

今年は今日は紅白なますを作り、昆布だしとシイタケの出汁を取っている。
明日、かつおだしを取って加えて、煮物と雑煮を作り、栗きんとんと鶏肉のロール、ぶりの照り焼きを作るつもりだ。今年は息子は私のおせちを食べられなかったので、来年のは少し選んで食べさせることができる。
試行錯誤して、自分にとって一番おいしかったレシピ、作りやすかった下ごしらえの手順なんかを研究していきたいと思う。多くてもできるのはあと数十回。子どもに食べさせられるのはあと何回あるのか。

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