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毒親からの解毒日記

自己中心的で「暴力はしつけ」タイプの父、浪費家で「私は悪くないわ、気が付かなかっただけ」タイプの母に育てられ、子持ちになって初めて自分の中にあった親からの毒に気が付いたアラサー女の独白です。

うんざり

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うんざり

またまたまたまた、ひどいことが発覚した。
私は大学時代に家を出る際、自分が書いた漫画やイラスト、そしてなけなしのお小遣いでそろえた画材だけは、段ボールに詰めて持って行った。段ボールは二箱だった。
大学生活を過ごし、一度目の結婚をし、引っ越しし、また出戻ってきたとき、それらの段ボールには、大学在学中にバイト代を貯めて行った旅行のお土産や、コツコツとコレクションしたものが増えていた。
と言っても、そんなに大量ではなく、依然として段ボール箱は二つだった。
職を見つけ、また一人暮らしになったとき、画材の方の段ボールは実家の自室(無かったが、元自室で本置き場になった部屋の押し入れ)に置いていた。
イラストと漫画の段ボールだけは小さかったこともあって、一人暮らしの部屋に保管した。仕事を始めると、それに忙しくて漫画やイラストを描く暇がなく、漫画・イラストが入った方の段ボールの中身は増えなかったが、何が起きても親には見せたくなかったからだ。

その間、実家のリフォームがあり、画材や思い手の品、コレクションが入った段ボールはリフォーム業者の倉庫に入った。無事リフォームが終わってまたその段ボールは元私の部屋に戻された。

リフォームが終わった直後、その段ボールの中身を確認し、自分が詰めたままの状態であることを確かめた。

それから一年して、画材を使いたいと思い、その段ボールを開けようとしたところ、なんとその中身の一部が私が昔使っていた子供の勉強机の上に乗っていた。
悪い予感がした。
よくよく探してみると、段ボールではなく、別なクリアボックスに、段ボールに入っていたものの一部が入れられていた。私が知り合いと文通していた手紙などと一緒になっていた。
ぞっとした。
そして、私が一番大事にしていたコレクションと、それと一緒にしていた画材が消えていた。
恐らく、母が捨てたものと思われる。そのコレクションは、海外に行って各地方で集めたコインだった。

こんなに憤りを感じたのは本当に久々だった。母にとってはどうでもいいものだったのだろう。うちには、赤の他人が旅行で余らせたのでうちに置いていった外国のコインがたくさんあった。
その中の一部と思ったのだろう。
でも、私が集めていたものには私の思い入れがくっついている特別なコインだった。
しかも、その中の一枚はエジプトのコインだったのだ。
エジプトのコインというのは、実は観光客が手に入れるのは難しい。
なぜなら、エジプトのコインにはローマ数字で金額が書かれていないので、観光客にはローマ数字で金額がわかる紙幣しか渡されないからだ。
そのコインは、エジプトで親切にした同じツアーに参加していた人が、たまたま偶然手に入れたのを、私がその国のコインを記念に集めていることを知ってくれたものだったのだ。
また、小さなカギのコレクションも一緒に入っていたのにそれもなくなっていた。
4センチ未満の鍵だけを集めたコレクションで、60年前のグリコのおまけの鍵も混ざっている、地味に貴重なものだったのに、母にはおもちゃの鍵束にしか見えなかったのだろう。

また、別なショックも感じた。それらとは別に、私が幼稚園で作った工作や、小中学校時代の教科書が保管されており、クリアボックスに入れられていたのだ。
これらは私が「片付けろ!捨てるものは捨てろ!」と親にどやされて、ヒモでくくって捨てたものだった。ぞっとした。
そして、やっと母の行動を理解した。
母にとって、母と離れているときの「私の」思い出というものは存在しないのだ。
「私の」趣味や、「私の」コレクションというものはないのだ。
母にとっては「私と母の」思い出、「私と母の」趣味、「私と母の」コレクションしかないのだ。
だから、私にとって何の意味もない小中学校時代の教科書は、母にとっても思い出があるから捨てない。私だけの趣味のものや、私にしかない思い出があるものは母にとって何の意味もないのだ。

私はとっさに母に、「なんで私のものを勝手に漁って勝手にばらばらにして勝手に取捨選択して捨てるのか。私は段ボール一つ分のプライバシーもないというのか」とメールしたくなったが、そんなことを言っても伝わらないのがわかっているし、永遠に彼女は理解しないだろう。
今春、私たち一家は毒親たちから高速で2時間かかる距離の街に引っ越すので、その時に教科書や幼稚園時代の工作は全部捨て、今度こそ大切なものをすべて持っていく。
そして、捨てられてしまったものと同じくらい、もしくはそれ以上に大切な「私だけの」思い出を、イノとヨウと作っていこう。

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