忍者ブログ

毒親からの解毒日記

自己中心的で「暴力はしつけ」タイプの父、浪費家で「私は悪くないわ、気が付かなかっただけ」タイプの母に育てられ、子持ちになって初めて自分の中にあった親からの毒に気が付いたアラサー女の独白です。

毒母からの虐待④

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

毒母からの虐待④

見た夢でさらに思い出したので書く。というか、最も大事な部分だったのに頭から抜け落ちていた。

母はいわゆる片づけられない女ではない。一応、ものを端によせるくらいのことはする。
しかし、服や宝飾品を買い込んで捨てられず、どんどんスペースがなくなっていく。今、両親の居宅になっているところの母の部屋は、6畳間の三分の二までが服やバッグで埋め尽くされている。半分はサイズが合わなくてもう入らない高級な服だ。姉も私も何度も捨てるように言ったが、「ヤダヤダ☆」と言ってきかなかったことにする。
その点、私は片づけられない女だった。小学生時代から部屋はぐちゃぐちゃ、おもちゃは出しっぱなし、ノートや教科書もなぜ毎回ちゃんと出てくるのかわからないレベル。勉強や読書を居間でし、そのまま勉強道具や本を置きっぱなしにするので、父が爆発する。
でもこれには理由があった。父も母も勝手に部屋に入ってくるからだ。私が部屋にいると、必ずと言っていいほどどちらか家にいる方が私の部屋にノックもなく入ってきた。私はいつもいつもいつもそれを恐れて耳をそばだてて神経を張り詰めていなければならなかった。寝るとき以外、部屋が安住の地でないので、自室が自然とただの物置になる。居間にいた方がまだ両親の動きが読めるので、本や勉強道具を居間に置く。寝るときに漫画をこそこそと描くだけの部屋になるので、ベッドの上しかスペースがいらなかったし、下手にきれいに片づけると、描いた漫画や絵が見つかりやすくなってしまう。だからわざといろいろなものを部屋中に散らして、父や母が部屋に入っても一見わからないようにした。
でも、母は急に入ってきて、「このバカ!片付けもできないのか!」とブツブツ私に対する罵詈雑言をつぶやきながら部屋の掃除を始めることがあった。私は恐ろしくて金縛りにあったようにベッドの中から母が私の机を勝手に開け、中を点検し、幼稚園のころのおもちゃやクレヨンが入っているのを確認し、「こんなものなぜとっとくの!捨てていいべ!」と私に頷かせ、私の思い出の品や友達と拾ったきれいな石、描きかけのイラストなどを次々にゴミ箱に入れて行った。
部屋は片付いたが、私の心はボロボロになった。頼んでないのに嵐のようにやってきて、無理やり私の、数少ない私だけの持ち物を捨てていく。
余計に片づけや掃除に対するモチベーションがなくなっていった。
母が家の掃除をすることはめったになかったが、するときはこのように毎回激怒しながらだった。掃除の間、私は洗濯をしたりなんだりしていても、その間に何か捨てられるんじゃないかと不安で不安でたまらなかった。
だから掃除というものは、私にとって「大切なものがいつの間にかなくなってしまう恐ろしいこと」だった。

母はどうも、家にあるゴミの大半は子供たちのせいだと思っていたようだ。実際、家の中の不用品の半分以上は母の服で、もう三分の一くらいは姉にも私にも入らなくなった、汚れてすり切れてデザインも古くなっている子供服だ。捨てろ、と父に言われると、まず私に私のものを捨てさせた。今、戸建てで6LDKの実家の方の3部屋も母の服で埋まっている。
私が姉の膝の抜けたズボン、首の伸びたシャツ、袖のすり切れた上着を着て姉のおさがりのブラやパンツをはいていた間、この人はこんなに新しいよそいきの服を買い込んでいたのかと思うと、呆れて怒る気にもなれない。

これもまた、私と母の境界線を母が持たなかったことの一端を見ることができる。母のものを捨てろと言われて、私のものを捨てて言われたとおりにしたことにする。私の部屋を掃除するのも、自分の部屋と私の部屋の区別ができなかったからだ。私の部屋に勝手に入って来て私のノートを勝手に読んだり、イラストを見たりするのもそうだ。一度、私が紙ゴミを入れる袋の中に漫画を隠していたとき、その紙ゴミを漁ったらしく、「この中に漫画入っているけど捨てていいの?」と聞かれてぞっとした。ゴミ袋の中まで覗くのだ。自分=娘の個人的なことでチェックしないものはなかったのだろう。そういう暇があったのなら、私の体調が悪い時必ず学校に行かせるようなことをしないでケアしてほしかったし、新しい下着や服を与えてほしかったし、ハーフパンツを買ってほしかった。娘の秘密や娘の世界は侵したい、でも自分が放棄している「親としての自分」という現実は見たくないのだ。そして娘の秘密を暴いて「私はあの子のことならみんなわかってる」と悦に入るわけだ。

私は、大学生になって一人暮らしをしてからも片づけられないのが続いた。そこそこまあまあきれいな部屋になったのは、ちゃんと今の仕事に就職して一人暮らしを始めてからだ。
とてもきれいでおしゃれな新築のアパートだったので、毎日家に帰るのが楽しかったし、部屋をきれいに保つのが嬉しかった。土日は毎週部屋を片付けて掃除機をかけた。
今は掃除は夫がすべてやってくれるし、片付けも仕事から帰った夫がやってくれる。私もそれがわかっているので、自分でできる範囲では片づけをしておく。おかげで部屋はいつもそこそこきれいで、お客を招くのもあまり苦に思わなくなった。本当は小さなころから、こんな風に他の家族のために少しづつ片づけておく、というのを学んでいればよかったなと思う。

夢にも出てきた通り、本当に私が苦しみ、困っているとき、母は私を見捨てる。まあ、母だけではなく父も見て見ぬふりをするし、姉は「メンヘラの妹なんて恥ずかしい、死んで」と言ってくれるので、誰も助けてはくれないのだが。
私が最初に結婚して、身も心もボロボロになったとき、「帰ってこい」と言ってほしくて母に電話をかけた。でも、「もうちょっとがんばってみなさい。どこもそんなものよ、がんばって」と言われて終わった。このままここで不幸に生涯を閉じたくないと思い、自分の意志でヒモの実家を飛び出して、毒親のいる(その時は毒父の方が常駐)実家に戻ってきた。結果的にはそのときはそれでまともな思考を取り戻し、離婚することができたわけだが、親はなんの相談にも乗ってくれなかったし、助けにもならなかった。いつもそうだった。夢のとおりだ。

拍手[1回]

PR

コメント

プロフィール

HN:
トリ
性別:
女性

P R

最新コメント

[11/29 NONAME]
[01/09 k]
[01/09 k]
[01/07 k]
[01/07 k]

ブログ内検索

忍者カウンター